2012年1月21日土曜日

30年来の花粉症

70歳 男性 主訴は腰痛と軽い花粉症。

腰痛で来られた患者さんですが、問診の時に興味深いお話をされたので、その時の内容を書きます。

この方は30年来の花粉症で、季節に関係なく鼻水と目の痒みに襲われていました。『花粉症の走り』 だったと思われます。仕事は鉄工所を経営されていたそうで、毎日、溶接を行っていました。趣味はマラソンで各地の市民マラソンに参加していましたが、走り始めたきっかけは、『走っていると鼻が調子が良いから』 だそうです。

まず、溶接は炭酸ガス、ヘリウムガス、アルゴンガスなどの混合ガスが用いられるため、従事者は発生したガスを少なからず吸引してしまいます。人は炭酸ガスを吸い込むとどうなるか? 炭酸ガスは自律神経の副交感神経を高ぶらす性質があります。当然この方も副交感神経が異常に興奮した状態であったと推測されます。副交感神経の高ぶりはアレルギー疾患を助長しますので、一年中症状に悩まされていたとしても不思議ではありません。


そして、走っている時に鼻の調子が良くなるのは、走ると副交感神経の真逆の交感神経が興奮し、自律神経のバランスがとれて症状が治まっていたのです。

仕事を辞めて10年になるのですが、最近は症状は治まってきているとのこと。加齢による交感神経の高ぶりにより症状は緩和されているものの、生まれ持っての体質はこの歳になっても影響されているみたいです。副交感神経の興奮を抑える治療を続けることで、今年はずいぶん症状が楽になっているそうです。

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